トタンは亜鉛メッキ鋼板のことで亜鉛でメッキを施した鋼板です。この亜鉛メッキ鋼板を用いた屋根をトタン屋根と呼びますが、ガルバリウムが使われているものもあり、一般的には、折板形の形状に対してトタンと呼ばれることが多いです。

トタン屋根の形状は垂木と呼ばれる木材が凸部の中に使われており、垂木とトタン板の組み合わせでできており、瓦棒とも呼ばれます。

トタン屋根の形状は屋根の勾配が緩やかでも雨水が流れていくため、あまり、高さをとれず勾配のある屋根が作れない場合にトタン屋根は向いています。

亜鉛メッキ鋼板の場合、亜鉛は犠牲腐食という作用があります。これは、穴があくようなキズがついてしまっても亜鉛が鋼板より先に腐食し、溶け出して中の鋼板の腐食を遅らせることができます。

しかし、サビによって耐久性は下がってしまうため、定期的な塗装が必要です。ほかの屋根材よりも耐用年数が短く、サビがでると一気に広がるため、早めのメンテナンスが必要です。

トタン屋根を塗装する場合は、サビを除去するケレン作業をおこない、さび止め塗料やトタン屋根用塗料で塗装する必要があります。

腐食が激しく、屋根全体に広がっている場合は、塗装ではなく葺き替えすることをおすすめします。

ガルバリウムのトタン屋根の場合は、サビを除去するケレン作業をおこない、表面に凹凸をつけ塗料の付着率を高くする必要があり、その後、さび止め塗料や鋼板用塗料で塗装をおこないます。

亜鉛メッキ鋼板の腐食が屋根全体に広がってしまっている場合は、塗装をするよりも葺き替えのほうがおすすめです。

今では亜鉛メッキ鋼板での葺き替えはおこなわれておらず、吹き替えるならガルバリウム鋼板を使用したトタン屋根への葺き替えになります。

また、トタン屋根でも重ね葺きはおこなえますが、トタン屋根の場合は重ね葺きをするのであれば、葺き替えをするのをあまり値段も違いません。