チェスナットは、ブナ科クリ属の落葉広葉樹で日本語では栗のことを指します。　木材としてはチェスナット材やクリ材と呼ばれます。

クリ属の樹木は北半球の温暖湿潤な地域に広く分布しており、　　　　　　　　　日本の栗は北海道西南部から本州、四国、九州の温帯地域に分布しています。　　食用のために栽培されることも多いですが、木材は耐久性が高く、　　　　　　　クリの生育地域では昔から建材として使用されていました。　　　　　　　　　　近年は産出量が減少傾向にあります。

耐久性の高い木材で腐りにくく風雨に強いことが特徴です。　　　　　　　　　　オークの代用品としても用いられます。

色は中心部分が褐色、周辺部分が白っぽく灰色を帯びた色をしています。　　　　タンニンと呼ばれる成分が含まれており、この成分により年月がたつごとに　　　黒みがかっていき、深みがでてきます。

耐久性の高さから建築用の土台や線路の枕木にも使用されており、　　　　　　　家具材としても使用されます。

日本では昔からクリ材が使用されており、縄文時代の遺跡の建築物には　　　　　ほとんどクリ材が使用されています。

近年はクリ材の流通量は減少しており、希少性が上がってきています。