ケイ素樹脂は、ケイ素化合物を主成分とする合成樹脂であり、　　　　　　　　　シリコン樹脂とも呼ばれます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シリコン樹脂は、正確にはシリコーン（silicone）樹脂と呼び、　　　　　　　　これはケイ素の英語名のシリコン（silicon）とは別のものを指します。　　　　　

シリコーンとは、下図のような酸素とケイ素からなるシロキサン結合を　　　　　主骨格に持つ高分子化合物のことを指します。

　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  －OーSi－                                　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　   |

シロキサン結合は結合力が強く耐熱性に優れており、200度以上の高温にも耐え、また、分解した際にも生成物が二酸化ケイ素（シリカ）と水のため、　　　　　　有害性が少なく、危険性が低いことが特徴です。

シリコーンの場合には、一般にシロキサン結合のSiにメチル基などの　　　　　　有機基が結合して高分子化合物となります。　　　　　　　　　　　　　　　　　結合する有機基の種類によって性質が変わり、また強化することができます。

シリコン樹脂を主材とするシリコン樹脂塗料は、電気に対する絶縁性を持ち、　　耐熱性のある塗料になります。