耐燃性とは、主に合成樹脂や有機化合物が実際に火や炎にさらされた場合、　　　燃えることに抵抗する性質のことを指します。　　　　　　　　　　　　　　　　不燃性や難燃性などのいくつかの性質の総称として用いられますが、　　　　　　難燃性と同義語とされる場合もあります。

 

耐燃性として、以下のような性質を含みます。

　・不燃性

　　　火にさらされた際に継続して燃焼しない性質のことです。　　　　　　　　　　　完全に燃えることがないわけではなく、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　JIS規格においては専用の試験片を用いて、試験片に 30 秒間火をあて、　　　　火をはなした後 180 秒以内に消火し、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　燃えた長さが 25 mm 以下だった場合に不燃性と認定されます。

 

　・難燃性

　　　燃焼する速さが遅い性質のことです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　燃えづらいですが、ある一定時間は燃え続けることを意味します。　　　　　　　耐燃性と同義語として用いられる場合もあります。

 

　・自己消火性

　　　JIS規格において、専用の試験片を用い、試験片に 30 秒間火をあて、　　　　　火をはなした後 180 秒以内に消火し、燃えた長さが 25 mm 以上、　　　　　　　100 mm 以下だった場合に自己消火性と認定されます。

 

　・遅燃性

　　　自然に消火されることはないですが、燃焼の速さが遅い性質のことです。