木質系サイディングとは、無垢（むく）な板材の表面を加工し、　　　　　　　　耐火性などの機能を付加させたサイディングのことです。　　　　　　　　　　　木材をそのまま外壁材として使用すると、燃えやすく、　　　　　　　　　　　　風雨による劣化や虫食いなどの害虫被害がでてしまいます。　　　　　　　　　　そこで、板材を加工することで使いやすさを求めたのが木質系サイディングです。

窯業系や金属系のサイディングに比べて、住宅の木質系サイディングの割合は　　かなり低い方です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　窯業系、金属系でもデザインとして木目調があるため、　　　　　　　　　　　　わざわざ木質系サイディングを使わない場合も多くあります。

人工的な材料を用いた木質系サイディングもありますが、　　　　　　　　　　　外観の面でやはり自然な木材を使用したサイディングには劣ってしまいます。　　

機能面では、防火性などで窯業系、金属系より低いですが、　　　　　　　　　　加工によって高い防火性を付加させることは可能です。　　　　　　　　　　　　また、熱を吸収しにくいので表面温度があがりにくく断熱性があります。　　　　しかし、木質系サイディングを選ぶ理由としては、　　　　　　　　　　　　　　見た目の面がやはり大きいようです。

木質系サイディングは、家全体に使用するよりも　　　　　　　　　　　　　　　部分的な使用のほうがおすすめです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　素材自体が他の種類のサイディングよりも弱いため、　　　　　　　　　　　　　メンテナンスの頻度も多くなってしまいます。　　　　　　　　　　　　　　　　そのため、玄関部分を木質系サイディングにしたり、　　　　　　　　　　　　　あるいは、１階部分のみを木質系サイディングにするなどの　　　　　　　　　　部分的使用が、デザイン的にもよいと思います。

木質系サイディングの塗装は、木としても見た目を生かすために　　　　　　　　クリヤー塗装（透明な塗料での塗装）をおこなう場合と、　　　　　　　　　　　顔料の含まれた（色つきの）塗料で塗りつぶすものの２つがあります。

塗装する場合、まず下地の処理をおこなうことになります。　　　　　　　　　　一般的には、高圧洗浄機を使って壁面の洗浄をおこないますが、　　　　　　　　木質系サイディングは水によわいため、高圧洗浄はおこなわず　　　　　　　　　薬品を使用して汚れを落としたり、紫外線によってできたシミを抜いていきます。その後、サンドペーパーで表面を研磨することで汚れや　　　　　　　　　　　　古い塗膜をおとしていきます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　傷つきくぼんでしまった部分などはウッドパテなどを使って平坦にします。

以前にもクリヤー塗装をした場合は、クリヤー塗料の透明感がなくなり、　　　　白く濁っていってしまうときが塗り替えの目安になります。　　　　　　　　　

木質系サイディングの場合は、オイルステインを使う方法もあります。　　　　　オイルステインとは、木材に浸透させて着色するもので、　　　　　　　　　　　一般的な塗装のように、上から木目ごと塗りつぶしてしまうのとは違います。　　ただし、表面に塗膜がつくられないため、保護機能がありません。　　　　　　　そのため、表面にクリヤー塗料をぬり、仕上げます。　　　　　　　　　　　　　オイルステインは古い塗膜が残っていると使えないため、　　　　　　　　　　　古い塗膜を完全に除去する必要があります。

サイディンの劣化状況によりクリヤー塗装がおこなえない場合もあります。　　　その場合は、顔料の含まれた塗料で塗りつぶす必要があります。

　高意匠サイディングボード保護用クリヤー

　　　ピュアライドUVプロテクトクリヤー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（高意匠サイディングボード用セラミック系外壁保護クリヤー）　　　　　　　ピュアライド水性UVプロテクトクリヤー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（水性２液形高意匠サイディングボード用セラミック系　　　　　　　　　　　　　外壁保護クリヤー）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ピュアライドUVプロテクト４Fクリヤー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（高意匠サイディングボード用フッ素系外壁保護クリヤー）