モルタルとは、通常はセメントに細骨材（砂）を混ぜて水を加え、　　　　　　　練ったものを指します。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これをセメントモルタルと呼び、セメント以外に石灰や石膏、　　　　　　　　　アスファルトを用いたものを、それぞれ石灰モルタル、石膏モルタル、　　　　　アスファルトモルタルと呼びます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　また、樹脂を用いた樹脂モルタルというものもあります。　　　　　　　　　　　一般的には、モルタルというとセメントモルタルのことを指します。

セメントと細骨材の混合比は、セメント１に対して細骨材が２～３の割合で　　　混合し、水を加えペースト状にします。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　細骨材の量が多いほど強度は下がりますが、ひび割れがおきづらくなります。

モルタルは、外壁材として用いられるほか、レンガやタイルなどの　　　　　　　目地部分に用いられたり、コンクリート面の仕上げ塗り材としても用いられます。左官工事などで多く利用されますが、乾燥によって収縮し、　　　　　　　　　　亀裂が入ってしまうなどの欠点もあります。

耐火性のものもあり、木造の外壁に金網（ラス）を張り、　　　　　　　　　　　上からモルタルを塗ることで防火壁となります。　　　　　　　　　　　　　　　このような構造の外壁はラスモルタルと呼ばれます。

その他の使用例として、着色したセメント（カラーセメント）を用いたモルタル、または樹脂モルタルなどに大理石などの石材を砕いた骨材を混ぜたものは、　　　硬化後に研磨することによって高級人造石（人造大理石）として使用されます。